2025年3月13日木曜日

長野市の犀川河川敷に「広~いドッグラン」ができます 🐾三

 来年度、長野市域内を流れる「犀川」の河川敷に「ドッグラン」が造成されることになり、この件(事業)について予算計上(可決成立)され、そのことが さきのローカル紙々面にも掲載されました。








この新たなドッグランは、犀川河川敷のうち 長野赤十字病院南側の、グラウンドやマレットゴルフ場・馬場などの施設が点在するエリアの中ほどに設置されることになっています(馬場と犀川との間のエリア)









このドッグランは、いわば〝時代の求め〟によって設置されたものと申せます。

ご案内のとおり、犬やネコなどのペットを飼う世帯が増えている中 とりわけワンちゃんについては散歩など戸外へ連れ出す機会が多いことから、安心して時間を過ごせる場所の提供が求められています。

ところが長野市においては、多くの公園について 犬の連れ込みが条例で規制されている状況にあり、市内外から「長野市は愛犬家に厳しいまち」との悪しきレッテルを貼られることとなってしまっています。

このことについては、私も愛犬家グループなどからの要請を受け 規制の緩和について働きかけを行なっており、最近ようやく 市も柔軟な姿勢を示すようになってきました。

そんな中、それ(公園での規制)とは別に設置されることになった新たなドッグランは、犬と飼い主の〝居場所〟として大いに活用されることが期待されるところでありましょう。

市によると、比較的土地に余裕のある河川敷へ約1,200坪(4.000㎡)の、北信エリア最大のドッグラン設置の運びとなり「愛犬家に厳しい」とされる長野市にあっては〝大盤振る舞い〟と申せます。


で、この事業については、この議会に「繰越明許費補正」として上程(可決成立)されたことから、私の立場で 議会の最終日(16日)に「討論」として意見を述べさせていただきました。






私は この「大規模ドッグラン設置」について 3つの点について評価し、一方で いくつかの課題があること、そして それら諸課題への対応が、取り分けて部局横断的に取り組まれるべきであると考えたところです。

まず評価する1点目は、今回のドッグランの場所を、河川敷の有効利用により設置したことです。

今も、さまざまなジャンルでの市民要望が挙げられていますが、市域内の土地などのスペースには限りがあり難しい面が多いところですが、施設を所管する都市整備部(公園緑地課)においては 自らが専ら所管する「公園」に拘泥(こうでい)せず「河川敷」に着目したことは 柔軟な発想として評価されるところです

2つめの評価は、所管を超えてドッグラン設置に臨んだことです。

ご案内のとおり、河川敷は「建設部河川課」の所管であり、また その利用については、上部組織の「国交省北陸地方整備局千曲川河川事務所」の厳しい管理下にあるところですが、今回 長野市の公園緑地課と河川課は、所管を超えての協力の下で 河川事務所の理解を得たうえでドッグランとしての使用の許諾を受けたことと拝察され、その協働の取り組みは改めて評価されるところです。

3つめの評価は、今回の大規模ドッグラン設置により、長野市につきまとう〝悪いイメージ〟の回復に貢献することが期待されるところです。

顧(かえり)みれば 長野市においては、市内善光寺そばにある「城山公園」の花壇を とある飼い犬が踏み荒らしたことをキッカケに、昭和41年に「公園内での犬の散歩を禁止する都市公園条例」が制定され、以来、公園内へ犬を引き連れて入ることが厳しく規制されることとなりました。

「日本公園緑地協会」によると、公園への犬の立ち入りを禁止する条例は全国的にも珍しく「長野市は愛犬家に厳しいまち」という悪しきレッテルを貼られるようになってしまいました。

ところが、昨今の愛犬家のマナー向上や世論の変化により、徐々に犬の連れ歩きに対する視線も柔軟になってきた中での今回の「河川敷大規模ドッグラン設置」です。

このことは、長野市も「犬を愛玩することに対し理解をもって施設を整備してくれた」との好評価につながり、これまでの長野市へのイメージを挽回するキッカケになることが大きく期待されるところです。

市内2箇所目・北信エリア最大級とされる新たな河川敷ドッグランが、市内外の多くの愛犬家におおいに利用されることを期待いたするところです。


一方で、今回の大規模ドッグランの設置に伴い、新たにさまざまな課題が生じることが懸念されます。

そして、ここが演説の肝なのですが、それら懸念される諸課題については、所管の公園緑地課だけの裁量や判断で対応しないこと・課題発生の初期のうちに部局を超えて情報共有し、適切に市民対応にあたるべきことを強く申し上げました。

(と いうのも、このドッグランを所管する「公園緑地課」は、さきに「青木島遊園地廃止問題」において、市民の苦情を子ども関連の職員と連携すること無く単独で対応し、かえって問題を大きくしてしまった前歴があることから、今回もそのような悪しき轍(てつ)を踏まないよう〝釘〟を刺したところであります)

まず「北信エリア最大級」のドッグランにおいては、ワンちゃんたちは、あたかも野原を駆け回るが如く全力疾走でき、その興奮度も相当のものになることが予想されます。

その際に懸念されるのが、興奮した犬同士の喧嘩や噛みつき合いなどの犬同士のトラブルであり、また 中には、ドッグランの中にいる、自分より弱そうな生き物・すなわち子どもや女性に被害を及ぼす可能性が生じるということです。

この議案のサブタイトルが「ペットと楽しく遊べる公園の整備」であることをしても、この大規模ドッグランには子供たちも入り、共にワンちゃんと遊ぶことを想定されていることでしょう。





一般の戸外においては、犬はリードでつないで連れ歩くことが義務化されていますが、ドッグランにおいては いわば〝放し飼い〟が容認されています。飼い主の手の及ばない瞬間に、普段はおとなしい飼い犬が突然に牙を剝いて他者に危害を加えないとは言い切れません。いことから、この点についてはそして、その最悪の事態を想定したうえで、万が一のときには、決して所管の公園緑地課の職員だけで市民対応に走るべきではないことを強く申し上げるところです。
飼い犬を巡る所管や対応・相談窓口は、保健福祉部・市保健所食品生活衛生課動物愛護センターであることから、万が一に飼い犬を巡るトラブルが発生した際には、施設を所管する公園緑地課は、自分たちだけの判断で慌てて対応せず、直ちに保健所の所管課に連絡し、両課の職員が連携して適切に市民対応に当たるようにすべきです。

このことは、先に子どもの問題について所管課との連携が無いまま、公園緑地課が単独で市民対応を行なったことの失敗を踏まえての提言です。

特に、昨今の愛犬家は、飼い犬を溺愛するあまり非常にデリケートな気質でもあることから、ささいと思えるトラブルが大問題に発展してしまうことも想定されることから、初期対応を見誤って、せっかくの施設に悪評が及ぼされないよう、早期のうち部局横断で連携した対応を行なうよう強く意見するところです。

したがって、今回の大規模委ドッグランの整備に当たっては、都市整備部のみならず保健所においてもアンテナを上げ、不測の事態の折には迅速に連携できるよう併せて要望するところです。

 

また、ドッグランについては「ワンちゃんにとっての環境整備」はもとより「飼い主にとっての環境整備」が重要視され、課題となることを申し上げるところです。

委員長報告でも触れられていましたが、当該の犀川河川敷は、日差しを遮る木陰などが無く、夏場は炎天下に晒されることになります。

そんな環境は、当のワンちゃんたちは平気でも、飼い主たる市民に熱中症などの危険が及ぶことになることから「ワンちゃん対策」より「飼い主対策」に心を砕く必要に迫られることとなるでしょう。委員長報告にあったとおり、特に飼い主を日差しから守るタープなどの熱中症対策は必須と申せます。

また、河川敷の施設において重要な問題となるのが「トイレと水問題」です。

もとより残念ながら、当該の犀川河川敷のトイレ事情は、利用する市民から非常に厳しい評価を受けています。

点在する仮設トイレは旧型で経年劣化も著しく、カギが壊れて使えないものがあったり、以前には少女ソフトボールの小学生女児が、使用した後にカギが開かなくなり閉じ込められてしまうなど、多くの市民から現時点でも改善の要望が次々と寄せられているのが現状です。

そこで、今回の大規模ドッグラン設置を契機に、周辺のトイレ整備を抜本的に行なうこと、このことについてはスポーツ課とも横断的に連携し、市内外から多くの愛犬家が集うことを想定したうえで、利用者に快適なトイレ環境を提供できるよう取り組むべきことを強く申し上げるところです。

さらに、今後「芝生化」に向け取り組むよう委員会でも要望が出されており、このこともいずれ実現しなければならない課題と申せますが、それ以前に、当該の犀川河川敷には「イシクラゲ」なる不快かつ転倒の危険性がある海苔のようなものが大量発生していることから、この物の除去も欠かせません。

雨上がりにこの「イシクラゲ」を踏むと、ヌルっと滑って転倒する危険性があることから、とりわけ大型犬や飼い主さんの事故防止のためにも予め完全に除去する必要があります。

このことについても、主にスポーツ課と情報共有して、オープン前にそれら迷惑物質が無いよう事前対応してください。

また、ワンちゃんの外遊びの始末に欠かせない「水場」の整備も重要です。八幡原公園のドッグランには、ホース付きシャワーがあり利便が良く好評であることから、新たな大規模ドッグランにもそれ相当の水回りの整備が求められるところでしょう。

さらに、ワンちゃんが遊ぶアジリーティー用具に併せて、飼い主さんがワンちゃんを見守る間に座って休めるベンチも必須と思われます。

これについては、河川法の範囲で設置できる可搬式のものが適当と思われます。

いずれにいたしましても、今回の大規模ドッグランが、本市の新たな魅力創出の拠点として、多くの方々に、安全かつ快適に活用されることに大きな期待を寄せ、討論といたします。


2025年1月4日土曜日

「倉野立人のブログ」今までのブログに戻ることになりました。

新たな年を迎え 日にちが経過しています。

これまでもご報告しているとおり、私は現在 複数の「お役」を仰せつかっていることから、とりわけ年初においては 想像以上にバタバタを余儀なくされています ^^;

それでも、おかげさまで周囲の方々のご助力もいただきながら どうにか年初の数日を過ごしています。

そうこうしているうちに、週明けには仕事始めとなります。

ウチら 暦と無関係な稼業は別にして、側聞すれば 最大11連休の人も居られたようですが…いずれにしても、6日の月曜日から 社会的にも「令和7年」が実質的にスタートすることになります。

で 私儀、それ(仕事始め)に合わせて 年初の挨拶回りをしようとする中、手ぶらでは何なんで「クラちゃんニュース」なる会報を持参しようと準備を進めています。

 

で、ですね…。

私は会報(記事)の都度に、その巻末に「クラちゃんのブログをお読みください」との告知コーナーを設けることにしているのですが、現在の私のブログ事情が チョイとややこしいことになっているのです。

既にご案内のとおり、昨年10月頃に(ブログの)更新が儘(まま)ならなくなり、そうこうしているうちに 今までのブログ掲載が不調になったことから、この際とばかりに違うURLのブログに乗り換えてみたのですが、この〝新たなブログ〟が、インターネットの「検索エンジン」の上位に登載されないままに止(と)め置かれてしまい、一般の方々が「倉野立人のブログ」で検索すると、どうしても 止(や)めたハズの旧ブログにヒットしてしまう状態が続いてしまっているのです。



これでは、たとえ会報に「倉野立人のブログをお読みください」とアナウンスしても、直近のブログ記事をお読みいただくことができないことから、読者の方々の講読(検索エンジン)を考慮して、もう一度 今までのブログに戻す作業を行なうことにしました。

ただ、そのためには 今までストックした画像を削除しなければならないところでしたが、ブログの新規更新には代えられないことから、万(ばん)やむを得ず 過去の画像を適宜に削除しながら〝旧ブログのカムバック〟と相成ったところであります。

 

読者のみなさんにおかれましては、あっちに行ったりこっちに戻ったりとお騒がせすることになってしまいましたが、改めましてご高覧くださいますようお願い申し上げる次第であります。


カムバックするブログ(今までのブログ)のURLです 

          ↓

    https://blog.goo.ne.jp/kz2df777


改めて検索(クリック)していただき「お気に入り」に再登録していただければ幸甚です。





※なお、これにて このサイトでの更新は行なわれませんのでご承知おきください m(. .)m


2025年1月1日水曜日

令和7年 能登半島地震からも1年の経過

 新たなる令和7年が幕を開け、私たちは これからの一年に向けて思いを新たにいたしたところでありますが、その一方 同時に私たちは、ちょうど一年前 能登地方に大きな爪痕を残した…いや 敢えて言えば「爪痕を残したまま」でいる『能登半島地震』の〝その後〟について思いを致さざるを得ないところです。


先日(1月1日)午後4時10分、能登半島地震の発生時刻に合わせて 現地のそこここで追悼の集いが行なわれたことが報じられ、私たちは よりによって元旦に発生した大規模自然災害のこと・そのうえで 当地の方々が、1年も経過した中にもかかわらず 未だに震災の影響下に留め置かれている実態を思い知らされたところでありました。





かかる「能登半島地震」は、既に報道等で伝えられているとおり、よりによって 1年のうちで人々が最もリラックスする「元日」の夕餉(ゆうげ)の時刻に発生してしまいました。

いわゆる〝故郷〟に位置づけられる能登の地方都市の各家庭には 普段は都会で暮らす多くの若い衆が帰省していたそうですが、その団らんのひとときを狙って起きたかの不測の震災は、それだけで多くの人的被害を及ぼすこととなりました。


さらに、当該エリアの地勢も被害拡大と長期化の要因となっていることも既に伝えられています。

とりわけ能登半島の海岸端の地盤は砂状で脆(もろ)い様態にあり、そこに強い揺れが加わることで 地盤を構成する分子が分離され、それは即(すなわ)ち「液状化現象」の要因となってしまいました。




地震の被害状況を伝える映像の中で、液状化現象の影響で 大きくねじ曲がった道路や持ち上げられた地面やマンホール等の映像が次々と報じられ、私たちは言葉を失なったものでありました。






これらの道路被害が、能登半島を周回する主要幹線道路で多発したことにより、救援の手は陸路の入り口で無情に阻(はば)まれ、そこから(救援隊は)半島の山部へ向かうことも儘(まま)ならなくなったことで〝孤立集落〟が半島のそこら中で発生することとなってしまいました。






そのうえ、能登半島エリアには いわゆる〝旧家〟が多く、その特徴が「土葺(ふ)き瓦=重量のある屋根」でありました。

それは 一見的には頑強な見栄えではあるものの、その実は地震の際には過大な重しとなって家屋全体に負荷(重量)をかけることとなります。

とりわけ横揺れの際には 柱自体が屋根の重さに耐え切れなくなって一気に潰れてしまうこととなってしまいました。







述べたとおり さきの「能登半島地震」は、さまざまな面で これまでの地震と違う〝特殊なケース〟を内包しながら推移してきたと思わされるところです。

液状化現象による道路の寸断により 陸路をもっての救援隊は被災地に容易に近づくことができす、それは災害ボランティアも然り…発災後に多くのボランティアが支援の名乗りを挙げるも 彼らの被災地入りを断らなければならない状況が続いたところでした。

また、被災家屋を国費をもって解体し再建の序の口として必須である「公費解体」についても、関係事業者がやはり被災地に入れず、再建どころではない その入口の作業にすら取りかかれない状況には、関係者が忸怩たる思いを重ねることとなったことが伝えられています。



・・・・・。

私は未だに、このように 発災当初から〝震災の特殊性〟が伝えられていたのに、行政(国・県)の対応はどうだったのかを疑問に思い続けている者の一人です。

陸路がダメなら、海路や空路を早期に活用する手立てを発想しなかったのか・被災した県や市町村は、地域の現状に則した被災状況を直ちに国へ伝達し、即応体制を求める手続きがスピーディーに行なわれたのか…また、国においては 当座の対応で「予備費」を支弁する一方で、直ちに この災害に特化した補正予算を組んで本格対応することはできなかったのか。


それらを踏まえたうえで、今回の「能登半島地震」においては、初期対応の遅れ(=能登半島地震の状況に則した初期対応)の遅れと いわば認識不測のズレが延々と響くことになり、それが現在に至っているのではと思わざるを得ません。


で、ここのところ 不測の災害や事象の度に とりわけ政治(行政)は「想定外だった」との言葉を持ち出す帰来が目につきます。

しかし、それ(想定外)は 万(ばん)やむを得ないこととされる一方で、政治(行政)における対応の遅れへの〝言い訳〟に過ぎないとの厳しいご指摘とされることもまた有りというところです。今回の能登半島地震で起きたさまざまな現象(被災)は、ある意味で〝想定外〟または〝想定を超えた〟とされる一面がありながらも「だから復旧・復興が遅れても仕方ないよね。」と片付けてはならないと思います。



そして…そんな中にあっても、故郷を思う能登の方々は 8割近い人(世帯)が「引き続き能登で暮らしたい」との意思表示をされていることが 併せ報じられています。




〔参考〕当該記事

    ↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/35e8d2f7b401791d3d4485f22aaf7c37777bad5c



あの不測の自然大災害から1年。

そんな中、未だに「郷土愛」を失わずにおられる能登の方々の思いに応えるためにも、政治・行政は改めて(復旧・復興支援に)傾注すべきと思っているのは、私だけではないでしょう。


新たなる年の幕開け

令和7年・2025年が明けました。





みなさんに、謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本年も、旧年同様 どうぞ宜しくお願いを申し上げます。


幸い 今年の元日は穏やかに推移いたしました。

今年こそ、大過なき一年となることを願って止みません。


私といたしましては、昨年に増して あらゆる事柄に全力を尽くしてまいる所存であります。

寒冷の朝、雲間から昇る陽光を受け、決意を新たにいたしました。 

2024年12月31日火曜日

2024年の歳末に寄せて

 令和6年・2024年が暮れようとしています。

今年はまさに、多事多難な年でありました。

年明けと同時に起きてしまった「能登半島地震」は、平穏のうちに 家(とりわけご実家)に居られた多くの方々の足元を襲い、多くの そして多難な被害を及ぼすことになってしまいました。

私たち「令和元年東日本台風」の自然災害を知る私たちにとっても他人事ではなく、被災地の方々には同情を禁じ得ないところでありました。

災害からの復旧復興は 遅々として進んでいない状況を側聞するにつけ、慙愧の思いを深めるところでありますが、いずれにしても 一日でも早く今までどおりの生活が取り戻せるよう願うばかりであります。


また、今年は衆議院議員選挙が執行されました。

いわゆる〝裏金問題〟が明るみになっての総選挙は、すなわち「政治倫理」が問われる選挙でありました。

私の住む長野県第一区においても〝裏金議員〟が駆逐され、一区有権者の倫理観がそのまま票数に表(あらわ)された選挙結果となりました。


私としては、議員職の傍ら 住んでいる地区(区)の区長を・所属するライオンズクラブの会長を仰せつかるなど、まさに〝〇刀流〟の一年となりました。

それだけに、忙しさ倍増「光陰矢の如し」を地でゆく一年でありました。

また、原因が定かでないままにブログに障害が発生〝引っ越し〟を余儀なくされたところでありました。


いずれにしても時間は経過してゆきます。

みなさん、本当にありがとうございました。

佳き初春をお迎えください。




2024年12月29日日曜日

実家のオフクロに〝変な電話〟年の瀬に懸念される、主に高齢者を標的にした特殊詐欺

 実家に足を運ぶと「そういえば ね」とのこと。

訊けば「こないだ、また〝変な電話〟がかかってきたの。」とのこと。

家の電話が鳴ったので出ると「こちらは%&$#ですが、あなたの年金に間違い?があるので修正?します。」というようなハナシだったそうで。

私に対する本人の説明もヨク分からないのですが ^^;とにかく 当のオフクロも聞いた瞬間に「おかしい」と思ったとのことで、そこで 予(かね)てより打ち合わせの返事を一言。

「あの…私は年寄りでヨク分からないので、息子が勤め先の警察から帰ってきたら電話させますので 電話番号を教えといてください。」と言うと「じゃあイイです。」とガチャリ。

以降は二度とかかってこなかったそうです。


この〝打ち合わせ返事〟を決める以前は、人のいいオフクロは「それって何ですか?」と聞き返してしまい、相手のペースにハマりかけてしまった(このときはどうにか逃れた)ので、今は 相手が〝本題〟に入る前に 前掲の「息子が警察」をスグ言わせるようにしています。


ウチの家電(固定電話)が 高齢者の電話番号リストに載っているのか、ランダムにかけてくるのかは分かりませんが、これまでも数度に亘って〝変な電話〟がかかってきたと聞かされています。

既に〝撃退法〟を会得したオフクロは、もう慌てることなく毅然と対応できていますが、当人は独居老人の立場で「もし年の瀬に、例えば 長いこと連絡の無い息子(を名乗る者)から「厳しくて年が越せない」なんて〝泣きの電話〟が来たりすれば、騙(だま)されちゃうかもしれないわよね。」と言ったうえで「社会の中で独りで暮らす弱い者を騙すのは許せないわよね。」と語気を強めていたのでした。


そんなことがあった中、県内(佐久エリア)で 何と〝金塊〟をネタにした詐欺事件があったことが報じられ、この手の犯罪の多様化に呆(あき)れさせられると同時に、あの手この手で(主に)高齢者を騙す輩に怒りを覚えたところです。




報道によると、12月中旬に 佐久市の70代の女性の自宅に、警察官や検事を名乗る男から「詐欺事件で逮捕した犯人があなた名義の通帳を持っていた」「通帳にいくら入っているか確認させて欲しい」「金を購入して」などと電話があり、その後 やり取りを繰り返した後、女性は 指定された東京の会社から金塊1800グラムを2,564万円余りで購入、止(とど)めは男からの指示で「うちの署員が行くので、金塊を玄関先に置いて」と言われたのを真(ま)に受け、玄関先の牛乳箱の中に金塊を入れたところ そのまま持ち去られてしまったということです。

この〝金塊詐欺〟は、これまでに聞いたことの無い新たな手口と言えるでしょうが、ヨク聞けば(ヨク聞かなくても)「おかしい」と思える口上(こうじょう)に対して、騙される人は騙されてしまうということなのでしょうか。


〔参考〕ニュース報道

     ↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/caaacd1a78c22b3d0b89953cd17e749fc6b4199d


ただマ、この手の被害の報の度に「騙される人も、よくもそんなに(騙されるほど)お金があるもんだ…」と言われるところではありますが、それは置いといて、いずれにしても高齢者の懐(ふところ)に手を突っ込むような特殊詐欺は許されまじと思いを強くしたところです。


昨今、社会に蔓延する特殊詐欺について、警察庁も専用のホームページを設け 事例を紹介しながら被害予防の啓発を行なっています。


〔参考〕警察庁 特殊詐欺対策ページ

        ↓

https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/refund/


いわば古典的な「オレオレ詐欺」を初め、





行政手続きに付け込んだ還付金詐欺、





また、預貯金等を巡り相手を不安に陥れて騙す 預貯金詐欺など、その手数は限りが無いところです。






今後、このHPには「金塊詐欺」も 新たな手口として紹介されるようになるのでしょうか。


そのうえで、この手の事案を耳にする度に残念に思うのが「騙される前に相談する人はいなかったのか…」ということです。

マ、相手(騙す方)も必死で「絶対に周囲に洩(も)らしてはダメです!」と予防線を張りながら詐欺へと誘導しているのでしょうが、ウチのように〝本論〟に入る前に「息子は警官」などと応えるような撃退策を講じれば 実際の被害は防げるんじゃないかと思うところです。

それには(このことは従前にも触れましたが)普段から、独居者(おじいちゃんおばあちゃん)と若い衆(子供や孫)が「会話」そしていることが肝要という他ないところでしょう。

普段からやり取りがあれば、ちょっとした〝変なこと〟も「ねえ、実はね…」と事前に相談(連絡)もできるのに、それ(日常会話)が無く音信不通が続いていると、ついつい相手のペースに巻き込まれてしまいのではないか、と。


いずれにしても、高齢者を初めとする 罪も無き人を貶(おとし)める特殊詐欺は許されるものではありません。

で、時節は年の瀬…このどさくさに さらに類似犯が増加するのではと懸念が増すところです。


お身内と疎遠になっている方におかれても、せめて騙される前に、警察庁の相談(通報)ダイヤルに一報していただきたいと願うばかりです。






2024年12月27日金曜日

長野市で 10年前の「いじめ問題」における再調査委員会が調査結果を市長に答申

 さきの日(26日)、10年前に長野市内の小学校で起きた「いじめ問題」の対応について、被害児童の要望(異論)を受ける形で行なわれてきた再調査の報告書がまとまり、長野市長に答申され 報道にも供されました。




〔参考〕関連ニュース報道

      ↓

https://news.yahoo.co.jp/articles/284f4782b21140257061cb6aea31e5e454b1f1a4



この事案の経過(概要)は下記のとおりです。

遡(さかのぼ)ること2014年、長野市内の小学校に通っていた当時1年生の男子児童がいじめを受け PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発してしまったのですが、この因果関係について長野市(学校ならびに教育委員会)は、児童がPTSDを発症したのは「被害者児童本人に軽度の発達障害があったから」として、TSDといじめとの因果関係を充分に認めませんでした。

この結論づけに対し、保護者さんが大いに疑問を呈し再調査を求めたことを受け、長野市(教育委員会)は これを「重大事態」に位置づけたうえで、一昨年になって第三者による「長野市いじめ問題再調査委員会(第三者委員会)」を設置し、調査報告書をまとめたものです。


〔参考〕長野市いじめ問題再調査委員会による再調査(長野市HP)

           ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/n022000/contents/p005188.html


長野市いじめ問題再調査委員会 報告書

        ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/documents/2121/20241226-01.pdf



再調査の報告書では「被害児童がPTSDを発症したのは 本人の発達障害が影響したものではない」と結論づけたうえで、当時の学校や市教委の判断・対応が問題視されるものになっています。

学校の初動対応の課題については、複数人の教員ではなく 担任1人で対応したこと・事実確認を個別に行なわず、加害児童と被害児童が同席で行なったこと・直後に行った同級生へのアンケート調査の結果が早いうちに破棄され、事後検証が困難になったこと・校長による市教委への報告が遅れたこと などが指摘され、とりわけ文中では「いじめ事案という認識が希薄であり、場当たり的対応に終始していた」と厳しく指摘しています。

そのうえで報告書は結論(提言)として、初動対応の重要性(迷うこと無く「いじめ」を認定すること)・平常時のマニュアル確認などの準備・担任等の単一対応で無く 組織で対応すること・専門職の支援・保護者や関係者への情報開示・速やかな事後調査と文書の保管 等を述べています。

そして報告書は最後に「子どもの人権(成長権)を尊重したうえで、保護者と学校が信頼し合い協力できる体制を構築することが重要」と提言しています。


本事案においては、その解決の理由づくりのために 被害児童が軽度発達障がいであることを利用したフシがあり、先ずは当時の担任が(報告書にある)〝場当たり対応〟を行なったことが第一の問題であったと言わざるを得ません。

むしろ担任とすれば、軽度発達障がいを持つ児童がいじめられていた時点で、それ(軽度発達障害)をからかうような行為を厳しく戒(いまし)め、加害児童はもとより 学級全体を〝思いやりのあるクラス〟の醸成に導くべきでありました。

それが、被害児童に軽度発達障害があることにかこつけ 原因の一端を負わせることで〝一件落着〟にもってゆこうとした発想自体が「逆」であり、残念に他ならないところです。

事程左様に、なんらか障がいを抱える人に対し「アンタには障がいがあるんだから仕方ない・我慢しなさい」との論調は、未だに根深くある、特に 本来は支援すべき立場にある者に内在する悪しき深層心理であり、ここのところを抜本的に改めてゆかないことには 真の問題解決にはならないことと思います。


ただ、今回の事案は 保護者さんが大いに異論を唱え、勇気ある行動を起こしたことで問題が表面化し、再調査のキッカケとなりました。

ややもすると泣き寝入りしがちな当事者のお身内が、子どもの権利を守るために立ち上がったことについては深甚なる敬意が表されるところでありましょう。


・・・・・。

今回のいじめ問題が長く尾を引くようになってしまったのは「初期対応」の錯誤と遅れがあったことは他でもありません。

問題が発生した初期のうちに適切な対応が取られてさえいれば、このようにこじれることは無かったんじゃないか。

で 私は、このことを さきに起こった「青木島遊園地廃止問題」と どうしても重ね合わせてしまいます。

あの問題についても、クレームが出された初期のうちに 所管課(公園緑地課)だけではなく、児童福祉に拘わる職員と一緒になって適切(丁寧)対応に当たっていさえすれば、最悪の結論(遊園地廃止)に至らずに済んだのではないか…今回のいじめ問題を受け〝デジャブ(既視感)〟を思わされるところです。


それらを踏まえて 今回のいじめ問題における議会の立場も、いわゆる第三者的な存在として 責任の一端があると自戒するところです。

私たちの立場でも、問題を早期に把握し この度の第三者機関のように検証を進めるべく取り組むべきではなかったか。


あれから10年。当時の児童は青春まっ盛りの年代になっていることでしょう。

そんな彼が、過去に大きな心の傷を負ったま成長していることを思うと、慙愧の念を新たにするところであります




2024年12月26日木曜日

お正月に向けて 改めて注意喚起 =喉(のど)の用心・火の用心=

 「も~いくつ寝ると お正月♪」の歌が聞こえてきそう…年の瀬に向けてカウントダウンが始まっています。

聞けば、今年の年末年始は 最大で9連休になるとか(アタクシには関係ございませんが ^^;)自宅や故郷でゆるりとした時間を過ごされる方も多いことと存じます。

そんな平穏な期間であるハズの年末年始ですが、そんなときでも不測の事故は遠慮なく私たちの身に降りかかってきます。


何より最も不測かつ甚大だったのが、今年の元日に発生した「能登半島地震」でした。この大規模自然災害は超上位の不測事態でありましたが、地震とはゆかないまでも 私たちの日常生活の中には様々な厄難が潜んでいますよね。

そんな折、12/26付の信濃毎日新聞16面「医療・健康」欄に『飲み込む力 見直そう』という記事が載りました。

そう、お正月にヨク耳にする不測の事故〝餅などの食べ物が喉に詰まることによる窒息事故〟の予防を呼びかけるものです。

この記事を読んで、とりわけ高齢の皆さんに注意していただきたいと強く思った次第でありました。


            (画像は信濃毎日新聞デジタル)


[参考]当該記事 (但し 全文を読むにはログインが必要です)

        ↓

https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024122600142



記事によると、餅による窒息は 死亡事故の年間発生の4割が1月(正月)に起きているとのこと。

そりゃそうです。お餅は正月料理の主役の一つであり「何はなくとも餅を食べよう」となるのは 日本人の生活の必然です。

そんな一家団欒の最中(さなか)に起きる餅の詰まり事故。せっかくのお正月が暗転することは、当事者にとっても居合わせた家族にとっても不幸を言わざるを得ませんよね…。


そんな不測の事故の主要因は、食べたものを飲み込む一連の動作「嚥下(えんげ)機能」の衰えと関係が深いそうです。

専門家によると、かかる嚥下機能の衰えのサインは、喉仏(のどぼとけ)を上げる筋力が衰えて(喉仏が)下がってくると、食べ物を飲み込みにくくなり 嚥下に問題が出てくるそうです。

また、食事中に「むせる」ことが増えたり、横になった時にせき込んだりするのも飲み込む力が弱くなっているサインだそうです。



で、もし 身近な人が餅などを喉に詰まらせてしまったら「掃除機で吸う」などのいろんな手立てが伝えられていますが、正しくお勧めの救済方法は次のとおりだそうです。

 ①背中を強く叩く「背部叩打法」




②抱え上げて腹部を突き上げて吐瀉させる「腹部突き上げ法」があります。

(ちなみに 前掲の〝掃除機での吸引〟は推奨しないとのこと)




不測の嚥下事故…ただ そうなる以前に、予防策を講じておくことも肝要でしょう。

啓発資料によると、お餅を食べる際の注意点は下記のとおり。

・小さく切って ゆっくり食べる

・食べる前にお茶などの水分を摂って、喉の内部を湿らせて(餅が喉の内壁に)くっつかないようにする

・畳で食べると〝猫背〟になって飲食物が引っかかりやすいので、椅子に座って良い姿勢で食べる

・テレビを見ながらの飲食は アゴが上がって誤嚥しやすくなる他、食事への集中力が欠けるので控える





この「嚥下(えんげ)機能」の衰えは、前掲の喉の詰まりを初め、他にも人の生命に関わる要因になるそうです。

一つは、前掲の「窒息」の危険です。

食べ物は咽頭(いんとう)を通って食道に入りますが、そのとき 咽頭はギュッと締まって食道へ食べ物を送ります。ただ、老化で(咽頭が)締まる力が弱まると 食べ物が咽頭に残ってしまう場合があり、それで息ができなくなり窒息してしまうそうなのです。





そして、もう一つ厄介なことは「誤嚥性肺炎」です

食べ物を飲み込む時に、気管の入り口をふさぎ肺の方に食べ物が流れるのを防ぐために機能する「喉頭蓋(いんとうふた)」が、飲み込む力が衰えると その蓋が閉まるのに時間がかかってしまい、その間に 気管に食べ物が流れ込んでしまうもので、死因別では 癌(がん)や心疾患などに次いで6番目に多く、注意が必要とのことです。





実は、私の親父も この誤嚥性肺炎に罹(かか)ってしまい、それが原因で寿命を縮めることになってしまいました。

一見的には食事が進んで望ましい体調と思っていましたが、その実は せっかく食べた物の何割かが肺に混入してしまったのでありました。


これらの「嚥下機能」の低下に伴う不測の事態を防ぐためには、喉の周辺や舌・声帯を鍛えることが重要とのことですが、この辺りの部位は なかなか鍛えるのが難しいところです。

そんな中、昨今に推奨されているのが「カラオケ」だそうです。

一般的には 夜の酒場などで親しまれている「カラオケ」ですが、この「歌を歌う」という行為は すなわち〝声出し〟であり、それが結果的に 喉や声帯を鍛え、最終的に誤嚥を防ぐ強い喉を形成することになる とのことです。

今回の紙面でも、カラオケを活用したボイストレーニングを行なっている様子が載せられていました。






いずれにしても、たかが餅ひとつでも それを食べる際には、それ相応の注意が必要であるということです。

年に一度のお正月、ささいなことで大事(おおごと)にならないよう、ご本人(ご高齢者)はもとより 周囲のみんなが気をつけることが肝要、ということでしょうね。





(なお「火の用心」については後日に譲ります)


2024年12月23日月曜日

第36回全国高等学校駅伝競走大会(女子)で、母校の長野東高校が完全優勝 !!

22日に行なわれた『第36回全国高等学校駅伝競走大会(女子)』で、長野県長野東高の駅伝班が 2年ぶり2度目の優勝を果たしました。

なにいう 長野東高校は私の出身校であり、後輩達の快挙(それも2度に亘る)の報に 同窓会や地域の方々と喜びを共有しました。






今や都大路面の常連校となっている長野東高校陸上部女子駅伝班は、しかしながら〝恵まれざる環境〟で成果を挙げているチームとして高名を成しています。

陸上競技場などの専門的な施設では無く、河川敷に手造りで設(しつら)えられたサーキットコースで練習に励んでおり、その地道な取り組みが 逆に注目を集めることになっています。





実は こちらのサーキットコース、遡ること15余年ほど前に地域の愛好者が合い寄って造成した『犀川南マレットゴルフ場』の脇に造成された経緯があるのです。

私は、地域のマレット愛好者を鼓舞しつつ マレットゴルフ場の造成に取り組んだ〝仕掛け人〟の一人だったのですが、その際に 知人のランニングクラブコーチから「マレット場の隣りに陸上(マラソン)のサーキット場を造りたい」との要望(提案)を受け「それなら一緒に造成しましょう」ということになり、いわばマレットゴルフ場の副産物として、協働で両施設の造成に取り組んだのでありました。





その甲斐あって、片や市民が愛好するマレットゴルフ場が・片や市民ランナー(ウーカー)はじめ東高などジュニアアスリート練習コースが並行して出来上がり、以来 とりわけランニングコースについては、長野東高駅伝班の練習拠点として活用されることになったのです。

彼女らの練習は、まさに365日。

ただ出来合いのコースを走るのでは無く、自分たちも進んでコース整備を行ない、





降雪などの荒天の日でも、臆すること無く まさに黙々と走り続けているのです。





そして、彼女らが立派なのは「ただ速いだけの者ではない」ということです。

これは皆さん、彼女らに実際に会ってもらえば分かるのですが、先ず礼節がすばらしい。

会えば必ず「こんにちは!」と元気に挨拶をしてくれ、言葉の投げかけに対しては「ハイッ!」と実に爽やかな返事を返してくれます。

これは いわゆる「言われてやっている」ものではなく 彼女らの心身に染みついたものであり、それは即ち 普段の生活が礼節の下に過ごされていることに他なりません。


そんな彼女らの活躍を、彼女らが練習拠点としている犀川河川敷にほど近くの そして彼女らが下宿をしている地区(川中島町若葉町区)の皆さんは、まるで我が子や孫を見る目で応援しておられます。

この頃はコロナ禍などで途絶えていますが、若葉町区の運動会の際には 件(くだん)の選手たちは〝補助員〟として参加してくれ、おじいちゃんおばあちゃんのレクレーションの盛り上げ役として活躍してくれていたのでした。






そのように、地域にすっかり溶け込んだ中で練習を重ねた長野東高女子駅伝班の選手たちは、単なるアスリートを超えた人格形成も伴いつつ、堂々のうちにレースに臨んだのでありました。



凜とした寒さの競技場に号砲が響き、選手が一斉にスタート!

そして レースは早くも序盤に動きます。

驚きをもって見つめる私たちと裏腹に、その展開は 横打監督率いる長野東高チームにとっては いまば計算づくで想定していた〝ビクトリープラン〟だったのでした。





本大会のコース、女子は21・0975kmのハーフマラソン距離を5区間で走ります。




かくいう私も 何度か応援に行ったことがあるのですが、とりわけ5区間の中でも「1区」が、距離6km・しかも2区へとタスキをつなぐ第一中継所へと向かう直線が延々と上り坂になっており、序盤から厳しいレースを強いられる区間となっているのです。





その厳しい1区コースの終盤、長野東高の走者は 一気に勝負に出たのでした。

有力校が第一集団を形成する中、残り400m・一番キツい地点で一気にスパートを仕掛け、あれよあれよとトップに躍り出て 一番でタスキを渡していったのです。







この小柄な身体の どこにそんなパワーが残っていたのでしょう。その瞬間を見ていた私は、思わず「行けーっ!」と叫んでいました。


この1区の抜け出しが、今回の優勝レースのプロローグでもあり そして全てだったのかもしれません。

解説を聞けば、この選手は昨年 大会直前の腰痛により離脱し補助員に回るという悔しさを味わい、同時にリベンジを誓っていたとのこと。

その苦節を見事に挽回する走りっぷりは チームに大きな勢いを与えるものになりました。

その後の長野東高チームは、何と順位を一度も譲ることなくトップのままにタスキを受け継ぎ 一気にゴールへとひた走ることになりました。







女子の距離はハーフなだけに展開が早い。

5人のランナーは、1位を維持したまま あれよとばかりにタスキを繋ぎ、最後は笑顔を湛(たた)えながらゴールテープを切ったのでした。






決して恵まれているとは言えない環境で、しかし黙々と練習を重ねる選手らの頑張りが勝ち取った大成果は、その生活態度や謙虚な姿勢を知る私たちにとっても大きな喜びでありました。

おそらく彼女らは、今回の優勝を 喜びこそすれ浮かれることは決して無いでしょう。

これからも大きな可能性を秘めた彼女らにとっては、この優勝は終着ではなく〝通過点〟なのです。

それでも、私たち周囲の者にとっては代えがたい喜び。

今はただ、心からなる祝意を寄せるところであります。





長野市の犀川河川敷に「広~いドッグラン」ができます 🐾三

 来年度、長野市域内を流れる「犀川」の河川敷に「ドッグラン」が造成されることになり、この件(事業)について予算計上(可決成立)され、そのことが さきのローカル紙々面にも掲載されました。 この新たなドッグランは、犀川河川敷のうち 長野赤十字病院南側の、グラウンドやマレットゴルフ場・...